2024.04.23
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主演:菅田将暉×監督・脚本:黒沢清の初タッグでおくる映画『Cloud クラウド』の公開日が9月27日(金)に決定し、特報&ティザーポスター2種のビジュアルが解禁に!

「誰かに狙われている――?」転売で稼ぐ吉井の仕事が軌道に乗り出した矢先、周囲で不審な出来事が重なり、これまでの「日常」が壊されていく……。「ラーテル」というハンドルネームを使い、転売で稼ぐ主人公・吉井良介を菅田将暉、吉井の謎多き恋人・秋子役を古川琴⾳、吉井に雇われたバイト青年・佐野役を奥平⼤兼、ネットカフェで生活する男・三宅役を岡⼭天⾳、吉井が働く工場の社長・滝本役を荒川良々、そして吉井を転売業に誘う先輩・村岡役を窪⽥正孝が演じています。

今回、初解禁された特報映像は、菅田将暉が、憎悪の連鎖から生まれ“集団狂気”に狙われる姿をとらえたもの。主人公・吉井の前に突如現れる、袋マスク姿の男。「ラーテル」へ憎悪が書き込まれたネット画面を見ながら「こいつ殺す」という声が聞こえ、突然“標的”となった吉井。なぜ狙われるのかーー?誰に狙われているのかーー?この特報で使用されている曲は、クラシックの名曲ヴェルディ「レクイエム」の「怒りの日」。怒りの連鎖が生む狂気を連想させる楽曲となっています。

あわせて解禁されたティザーポスタービジュアルは、2種類。メインビジュアルは、不慣れな持ち方で拳銃を握り、廃墟にたたずむ吉井。なぜ、追われているはずの吉井は拳銃を持っているのかー?もう一方のビジュアルは、すりガラスの扉の向こうに立つ袋マスクの男。「狂気に狙われる」「“だれもが標的になりうる”隣りあわせの恐怖」とコピーが並び、突然《匿名》の不特定多数者から狙われる恐怖を暗示しています。現代社会に潜む”集団狂気”を描くサスペンス・スリラー『Cloud クラウド』は、9月27日より全国劇場にて公開!

2024.03.13
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【主演】菅田将暉×【監督・脚本】黒沢清の初タッグでおくる『Cloud クラウド』(9月公開)のメインキャストが発表となりました。

本作は、第77回ベネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞した黒沢監督の最新作で、憎悪の連鎖から生まれる“集団狂気”を描いたサスペンス・スリラー。

「何かに狙われている――?」転売で稼ぐ吉井の仕事が軌道に乗り出した矢先、周囲で不審な出来事が重なり、これまでの「日常」が壊されていく……。主演の菅田将暉さんが、「ラーテル」というハンドルネームを使い、転売で稼ぐ主人公・吉井良介を演じています。

その主人公・吉井の謎多き恋人「秋子」役に、濱口竜介監督の『偶然と想像』(21)の第一話「魔法(よりもっと不確か)」で主演を務めた古川琴音さん。
つづいて、吉井に雇われたバイト青年「佐野」役に、大きな話題になったドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」のミステリアスな役柄で強烈なインパクトを残した奥平大兼さん。
そして、ネットカフェで生活する男「三宅」役に、10代の頃から親交がある菅田さんと主演作『笑いのカイブツ』でも共演し、信頼を寄せ合う間柄の岡山天音さん。
さらに、吉井が働く工場の社長「滝本」役に、映画・ドラマ・舞台を中心に名バイプレイヤーとして縦横無尽に活躍する荒川良々さん。
最後に、吉井を転売業に誘う先輩「村岡」役を、映画『ある男』(22)で第46回日本アカデミー最優秀助演男優賞をはじめ数々の助演男優賞を受賞した窪田正孝さんが務めます。

菅田さんとの共演は、古川さんはドラマ「コントが始まる」、岡山さんは『笑いのカイブツ』、窪田さんは『銀魂2 掟は破るためにこそある』以来となり、奥平さんと荒川さんは菅田さんと初共演。黒沢清監督とのコラボレーションは、菅田さんと共に全員初!役者陣の化学反応によって、どのような物語が展開していくのか?ご期待ください。

◆吉井の謎多き恋人「秋子」役 / 古川琴音 コメント
黒沢監督をはじめ、錚々たる共演者の方々、プロフェッショナルなスタッフの皆さんの中に参加できたこと、心の底から嬉しく光栄でした。不思議な後味の残る作品で、題名の『Cloud』が指す意味を考えながら、何度も台本を読みました。私が演じた秋子も、始終違和感の付き纏うミステリアスな役だったので常に手探りでしたが、現場で黒沢監督とやり取りしながらその陰影をつけていき、その過程を楽しみながら、感覚を研ぎ澄ませて演じました。

◆吉井に雇われたバイト青年 「佐野」役 / 奥平大兼 コメント
まず、この作品の台本を読んだ時に、自分が演じる佐野という役についてどのような人物なのかを読み解く時間が楽しかったです。実際の現場では、黒沢監督の演出の元、自分で佐野を表現する事が難しい時もありましたが、同時にとても楽しく、自分の中ですごく勉強になった現場でした。共演させていただいた先輩方とお芝居するのも、お芝居を見るのもとても楽しくて、短い時間でしたが濃密な撮影期間を過ごせたと思います。

◆ネットカフェで生活する男 「三宅」役 / 岡山天音 コメント
菅田さんをはじめ、尖った個性を持つ皆さまとの共演、とても興味深い経験でした。黒沢監督の世界に閉じ込めてもらえた事、夢うつつを行き交うような撮影の日々は、今思い返しても少しだけ宙に浮いていたような奇妙な時間で、とても思い出深いです。黒沢監督が作り出す「Cloud」の世界に、是非とも皆様、迷い込んでいただきたいです。

◆吉井が働く会社の社長 「滝本」役 / 荒川良々 コメント
実はまだ作品が完成してないので観てないのですが…初めての黒沢組参加です!
皆さんご存知かと思いますが名前に黒が入ってますね。で名前は清です。
不思議ですね…そう!まさにこの映画『Cloud』です。あー!デッカいスクリーンで早く観たい!!  

◆吉井を転売業に誘った先輩 「村岡」役 / 窪田正孝 コメント
黒沢監督が描く人間の悍(おぞ)ましさに寒気がしました。
ストレス、ほんの些細なキッカケで人は簡単に悪意に呑み込まれる。
ネットやSNSでは顔も感情も隠せるし、文字や数字の羅列だけで、知らない間に人の気持ちを踏み躙ってるかもしれない。現代人の心の問題を、鋭い切れ味で教えてくれる映画だと思います。ぜひ劇場で体感してもらいたいです。

#映画クラウド   公式X  @cloudmovie2024  公式Instagram @cloudmovie2024

2024.02.13
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【主演】菅田将暉×【監督・脚本】黒沢清の初タッグでおくる映画『Cloud クラウド』の製作が発表となり、公開が9月に決定しました。

『スパイの妻』(2020)で、第77回ベネチア国際映画祭銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞した黒沢監督が映画最新作に選んだのは、顔のみえない社会で拡散する、憎悪の連鎖から生まれる“集団狂気”を描いたサスペンス・スリラー。

主演は、『花束みたいな恋をした』(2021)、『ミステリと言う勿れ』(2023)など数々の大ヒット映画に出演し、俳優として日本映画界を牽引し、アーティストとしても圧倒的な支持を受ける菅田将暉さん。菅田さんは、本作の出演オファーを即決し、『Cloud クラウド』では「ラーテル」というハンドルネームを使い、転売で稼ぐ主人公・吉井良介を演じています。菅田さんと黒沢監督の初対面は、菅田さんの主演作『共喰い』(2013/青山真治監督)で参加した2013年の第66回ロカルノ国際映画祭で、2022年に57歳の若さで故人となった青山監督に紹介された時から10年ぶりに本作の撮影現場で再会しました。

『ミッドサマー』のアリ・アスター監督をはじめとするスリラー・ホラーのジャンルで活躍する映画界の寵児たちが必ずその影響を口にし、90年代にその道を切り拓いた黒沢監督。そのリスペクト魂に応じるかのように、最高にスリリングな作品に着手しました。昨年2023年に、商業映画デビューから40年を迎えた黒沢監督が、サスペンス・スリラー作品に挑むのは2016年公開の『クリーピー 偽りの隣人』以来。菅田さんとの初めてのコラボレーションでどのような相乗効果が生まれるのか?黒沢監督が撮る、誰も見たことがない菅田将暉さんにぜひ注目ください。

現代社会に潜む”集団狂気”を描く映画『Cloud クラウド』は、今年9月全国劇場にて公開。

主演:吉井良介役 / 菅田将暉 コメント
生活の中に潜む、怖さとユーモア。 黒沢監督の頭の中が毎日少しずつ開示されていく撮影は、とても楽しく、贅沢な時間でした。 ピュアで歪な人間のアクションがたまらない。とにかく完成が待ち遠しい。 映画「Cloud」宜しくお願いします。

監督・脚本 / 黒沢 清 コメント
(作品について)現代日本の片隅で、時折まったく無目的と思われる暴力事件が起きることがある。原因を探っていくと、そこにはちょっとした恨みやムシャクシャした気分がインターネットによって集結し肥大していくシステムがあるようだ。私はこうした現象がアクション映画の題材になるのではないかと考え、この企画をスタートさせた。主人公は、ささやかな金儲けによって少しでも人より優位に立ちたいと願う、ごくありふれた男である。この人物が不用意に周囲の恨みを買い、最後には命を賭けた死闘へと引きずり込まれる物語だ。しかし撮影が進むにつれて、私はこの映画がそう簡単にスカッとするアクションにはなっていかないことに気づいた。その理由のひとつは、主演の菅田将暉が驚くべき演技力でこの人物に深い陰影と複雑さをもたらしてくれたこと。もうひとつは、この死闘が思いがけず“戦争”の様相を見せ始めたことだ。金儲けと復讐が折り重なって増幅され、ついに暴力が作動し、気が付いたらもう引き返せなくなっている。現代の戦争も、ひょっとするとこのようにして起こるのかもしれない。

(主演・菅田将暉さんについて)菅田さんは、誰の目も釘付けにする俳優だ。何と言ってもあの顔つき、そして声、立ち姿、奥の方にいても一発で菅田将暉とわかる唯一無二の個性があらゆる場面から立ち昇る。にもかかわらず、人混みの中だと市井の人物に溶け込んでしまう一般性、庶民性のようなものも同時に持ち合わせている。持って生まれた資質と計算とを巧みに組み合わせることのできる実に聡明な方なのだろう。そんな菅田さんにお願いした主人公吉井良介は、真面目で一途な悪党という、現代日本映画ではほとんど見かけない人物である。キャラクターの分類としては矛盾しているのかもしれない。しかし菅田さんはこの難しい役を極めて繊細に、かつ堂々と演じてくれた。繊細な部分が計算で、堂々としたところが資質なのか、あるいはその逆なのか、どちらかはわからない。いや、どちらも計算かもしれない。それとも全ては直感なのか。正体は不明だが、この正体不明こそ大スターの証なのだなとあらためて納得した。

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