この度、『Cloud クラウド』を一足先にご覧いただいた各界さまざまな分野の豪華著名人の皆様から、本作へのコメントが到着いたしました!
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コメント全文(五十音順/敬称略)
♦伊藤潤二(漫画家)
黒沢清監督のフィルターを通過した役者達が皆、感情移入を拒絶する薄気味の悪い存在となって、私たちは先の読めない不安の迷宮を心地よく漂います。
♦岩井志麻子(作家)
「真面目な悪者」に対抗する人々は何かと考えてみたが、「邪悪な普通の人」で合っているのか。自分も後者かと思わされたのが怖い。
♦大根仁(映像ディレクター)
無人島に1人の監督の映画しか持っていけないとしたら、僕は間違いなく黒沢清を選ぶのですが、その理由は作品数が多いということ。でも、その監督の一作しか選べないとしたら、「復讐 運命の訪問者」か「回路」か「Cloud クラウド」か、さんざん迷って「Cloud クラウド」を選びます。
最新にして最先端で濁っている。素晴らしいとしか言い様がありません。
♦しばたま(イラストレーター)
一時も心が安まらない作品!
そこかしこに潜む憎悪が形になっていく様が不気味で恐ろしかった。
自分もどこかの誰かに…と怖すぎる妄想がずっと止まらない!
♦しんのすけ(映画感想TikToker)
観る前には戻れない!日々誰かを抹殺しようとするSNS社会の闇を、鬼才・黒沢清純度100%で描く。これは想像力が欠如した人々の物語。登場人物の誰にも共感したくない映画に出会えて、僕は幸せです。
♦高森奈津美(声優)
みんな違ってみんなヤバい。
観終わった後に今まで地獄の浅瀬でちゃぷちゃぷ遊んでただけだった事に無事気付けました!
♦名越康文(精神科医)
魂を置き忘れてきた人間は平気で人を追い詰め傷つけてしまう。でも彼らこそ、本当は丸腰なのだ。
♦蓮實重彦(映画評論家)
途方もなく面白い。
菅田将暉は、素晴らしいという言葉にはおさまりがたい存在感をあたりに行きわたらせている。
♦深町秋生(ミステリ作家)
今年の邦画で一番面白かった。
誹謗中傷や暴言が忌々しいほどまかりとおる現代社会を痛烈に描いた狂気の怪作。
黒沢清の黒々しい才気とユーモアが大爆発を起こしていた。
♦松本穂香(俳優)
誰がまともで誰がまともじゃないのか。そんな風に見始めた自分がバカらしくなるほど、全員しっかり不気味でした。人間って怖い、だから面白い。人間臭さが溢れているのに、どこか現実離れしていて、その世界観にガッツリと心を掴まれてしまいました。
♦ヨン・サンホ(映画監督)
黒沢清監督の新作「Cloud」は、人間社会の欠陥から生じる亀裂の中に深く切り込んでいる。
この映画は、観客を一瞬で原初的な恐怖に叩き落とす最近のスリラー映画とは全く異なる質感を持っており、非常に濃密な方法で、「我々が毎日接している日常の集団性」から、「極端な狂気の集団性」の世界に導く。
主演の菅田将暉は本作で、黒沢清監督の独創的で明確な映画の色を完璧に表現している。それは単に「芝居が上手い」ということではなく、それ以上の意味として、映画を俳優が支配していると言える。
黒沢清監督が設計し、菅田将暉が表現した映画「Cloud クラウド」は日本のジャンル映画の歴史上、一つの指標となる作品と言えるだろう。
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さらに、「映画・チャンネルNECO」で放送(9/20(金)~10/13(日))される映画『Cloud クラウド』公開記念ナビ番組が、この度特別にオンライン公開!
菅田将暉さんの出演が決まった際に「小躍りしたほど嬉しかった」と当時の心境を明かす黒沢清監督や、撮影現場で印象に残った演出として「怖い扉の開け方をレクチャーしてくれた」と振り返る菅田さんと黒沢監督対談インタビューを軸に、共演キャストの皆さんの本編共演シーンや撮影現場のメイキング映像が展開される貴重な映像になっております。ぜひご覧ください!
「映画・チャンネルNECO」公式YouTubeチャンネルにて公開中!
『Cloud クラウド』はいよいよ9/27(金)より全国公開。ご期待ください。
【テレビ・ラジオ】
9月18日(水) EX「グッド!モーニング」 インタビュー(菅田将暉さん)
9月19日(木) NTV「ZIP!」細田佳央太のCINEMA ACADEMY
9月21日(土) TFM「おと、をかし」 ゲスト出演(黒沢清監督)
9月22日(日) TBS「日曜日の初耳学!」 ゲスト出演(菅田将暉さん)
9月20日(金) NHK「あさイチ」<生出演> ゲスト出演(菅田将暉さん)
9月20日(金) TBS「A-studio+」 ゲスト出演(菅田将暉さん)
9月20日(金) FM802「FRIDAY Cruisin’ Map!!」(菅田将暉さん)
9月27日(金) TBS「ひるおび」 インタビュー(菅田将暉さん&黒沢清監督)
9月28日(土) TBS「王様のブランチ」 インタビュー(菅田将暉さん&窪田様)
9月28日(土) TFM「おと、おかし」 ゲスト出演(黒沢清監督)
【関西】
9月20日(金) YTV「金曜日はパフェ」(菅田将暉さん)
9月20日(金)・21(土)・25(水)・27(金)・28(土)・10/2(水) YTV「キューン!!」(菅田将暉さん)
9月23日(月)~29(日) YTV「シノビー」(菅田将暉さん)
9月26日(木) YTV「す・またん!&ZIP!」(菅田将暉さん)
9月26日(木) NHK大阪「ぐるっと関西おひるまえ」(菅田将暉さん)
9月27日(金)「ミヤネ屋」(菅田将暉さん)
9月27日(金) ABCテレビ「#おはよう朝日です」(菅田将暉さん)
【雑誌・新聞】
7月1日(月)発売 シネマスクエア インタビュー(黒沢清監督)
7月9日(火)発売 メンズノンノ インタビュー(黒沢清監督)
8月21日(水)発売 ACTIMAGE インタビュー(黒沢清監督)
8月21日(水)発売 SCREEN インタビュー(菅田将暉さん&黒沢清監督)
8月30日(金)発売 GQ インタビュー(黒沢清監督)
9月1日(日)発売 映画テレビ技術 インタビュー(黒沢清監督)
9月2日(月)発売 BRUTUS インタビュー(菅田将暉さん)
9月2日(月)発売 シネマトゥディ インタビュー(菅田将暉さん)
9月4日(水)発売 日経エンタテインメント! インタビュー(黒沢清監督)
9月5日(金)発行 DOKUSOマガジン インタビュー(菅田将暉さん)
9月6日(金)発売 LEE インタビュー(黒沢清監督)
9月12日(木)発売 TVBros. インタビュー(黒沢清監督)
9月12日(木)発売 プラスアクト インタビュー(菅田将暉さん)
9月17日(火)発売 エコノミスト インタビュー(黒沢清監督)
9月17日(火)発売 AERA インタビュー(菅田将暉さん&黒沢清監督)
9月19日(木)発売 バァフアウト! インタビュー(菅田将暉さん)
9月19日(木)発売 CUT インタビュー(菅田将暉さん&黒沢清監督)
9月20日(金)発売 FIGARO JAPON インタビュー(菅田将暉さん&黒沢清監督)
9月20日(金)発売 VIDEO SALON インタビュー(黒沢清監督)
9月20日(金)発売 SWITCH インタビュー(黒沢清監督)
9月20日(金)発刊 産経新聞 インタビュー(菅田将暉さん)
9月20日(金)発刊 読売新聞 インタビュー(菅田将暉さん)
9月20日(金)発行 時事通信 インタビュー(菅田様)
9月25日(水)発売 ele-king cine series「誰かと日本映画の話をしてみたい」 (黒沢清監督)
9月25日(水)発売 ビッグコミック(菅田将暉さん&黒沢清監督)
9月28日(土)発売 装苑 インタビュー(菅田将暉さん&黒沢清監督)
【WEB】
9月3日(火) ハリウッドリポーター インタビュー(黒沢清監督)
9月18日(水) SPUR.jp インタビュー(菅田将暉さん&黒沢清監督)
9月18日(水) ELLE デジタル インタビュー(菅田将暉さん)
9月19日(木) Pen オンライン インタビュー(黒沢清監督)
9月23日(月) ファッションプレス インタビュー(菅田将暉さん&黒沢清監督)
9月21日(土) web LEON 前編・後編インタビュー(菅田将暉さん)
9月21日(土) WEB UOMO インタビュー(菅田将暉さん)
9月26日(木) 映画.com インタビュー(菅田将暉さん&黒沢清監督)
9月26日(木) otocoto インタビュー(奥平大兼さん)
9月26日(木) Esquire インタビュー(菅田将暉さん&黒沢清監督)
9月26日(木) Numero.jp インタビュー(菅田将暉さん&黒沢清監督)
9月26日(木) cowai インタビュー(黒沢清監督)
9月27日(金) telling, インタビュー(菅田将暉さん)
9月27日(金) webザテレビジョン インタビュー(菅田将暉さん)
9月27日(金) CREA WEB インタビュー(奥平大兼さん)
9月27日(金) NEWSポストセブン インタビュー(黒沢清監督)
この度、『Cloud クラウド』のために、 [Alexandros]が書き下ろした楽曲「Boy Fearless」の映画版スペシャルMVが解禁となりました!
[Alexandros] 川上洋平さんよりコメントも到着!
Q. 黒沢清監督作品へ楽曲提供することについて
光栄でした。黒沢清監督は「CURE」からのファンです。今までの作品ももちろんですが、本作も大好きでした。この映画の曲を作るのかと思うと興奮してすぐに地下室に篭り作り始めました。
Q. 本作『Cloud クラウド』をご覧になったご感想
最高に不気味なアクションムービー。ジワリジワリと危険に晒されていく主人公にいつのまにか自分を重ねてしまいました。そしてこの映画は怖さに加えてとにかくカッコいい。そこが黒沢清監督としては新鮮でしたね。そして役者さんたちがとにかく良い味出してましたね。菅田将暉さんを始め、役者さんたちの新たな一面が観れるはずです。
Q. 今回の楽曲制作について
この映画の不気味さをどう表現しようか、と考えた時にまず思ったのが「捲し立て」でした。
主人公が転げ落ちていく様をヒップホップというよりはグライムと呼ばれる英国特有のラップの風味を取り入れてみました。さらに不協な音を所々まぶしております。ライブでもアガるようなトラックになりました。ぜひぶち上がってください。
主演・菅田将暉さんからもコメント到着!
軽快な低音から始まるスリルと色気のある声が脳みそに直接語りかけてきて頭から離れません。ノレたり怖くなってきたりまた踊れたり、、。映画「Cloud」とのセッションが楽しみです。
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主演:菅田将暉×監督・脚本:黒沢清のタッグでおくる、“誰もが標的になりうる”日常と隣り合わせの恐怖を描くサスペンス・スリラー『Cloud クラウド』は、9月27日(金)より全国の劇場にて公開!ご期待ください。
9月27日(金)にいよいよ全国公開となる『Cloud クラウド』の公開記念舞台挨拶を、9月28日(土)にTOHOシネマズ六本木ヒルズ&グランドシネマサンシャイン 池袋で実施することが決定いたしました!
本イベントは全席指定(定員入替)で、座席指定券は<チケットぴあ>のみでの販売となります。
皆様のご来場をお待ちしております!
<舞台挨拶開催概要>
【日時】
2024年9月28日(土)
【会場】
■TOHOシネマズ六本木ヒルズ
東京都港区六本木6-10-2 六本木ヒルズけやき坂コンプレックス内
① 9:30の回(上映後 舞台挨拶)
② 13:10の回(上映前 舞台挨拶)
■グランドシネマサンシャイン 池袋
東京都豊島区東池袋一丁目30番3号 グランドスケープ池袋
③ 12:30の回(上映後 舞台挨拶)
【登壇者】
①②:菅田将暉さん、奥平大兼さん、岡山天音さん、荒川良々さん、窪田正孝さん、黒沢清監督
③:菅田将暉さん、黒沢清監督
※登壇者は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。
【チケットご購入について】
チケットぴあにて販売いたします。チケット詳細ページは こちら からご確認ください。
【先行抽選プレリザーブ】
受付期間 9月20日(金)11:00AM ~ 9月24日(火)11:00AM
結果発表 9月24日(火)18:00頃から順次
【一般販売】
9月25日(水)10:00AM ~ 9月27日(金)16:00まで
※予定枚数に達し次第、販売終了
【料金】
特別料金2,500円(通常席)
■TOHOシネマズ六本木ヒルズ
・プレミアボックスシート:ご鑑賞料金+1,000円
・プレミアラグジュアリーシート:ご鑑賞料金+3,000円
■グランドシネマサンシャイン 池袋
・プレミアムクラス:ご鑑賞料金+1,500円 ※ミールクーポン700円含む
・グランドクラス:ご鑑賞料金+3,000円 ※ミールクーポン1,200円含む
※グランドクラスにはミールクーポン1,200円分、プレミアムクラスにはミールクーポン700円分が含まれます。
ご使用の際は5Fクラッパーズダイナー、12F バール パノーラマ、劇場売店でチケットをスタッフにご提示ください。
お支払い金額がクーポンの額面に満たない場合は、おつりが出ませんのご了承ください。ミールクーポンはご鑑賞日当日のみ有効となります。
【購入制限】
お一人様2枚まで
≪一般発売に関する注意事項≫
※チケットぴあサイト WEBのみの販売となります。
※決済方法はクレジットカード・後払い Powered by atoneのみとなります。
※毎週(火)・(水)2:30~5:30は、システムメンテナンスのためお申し込みいただけません。
※チケット料金・各種手数料は税込表示です。
※チケット購入に関するお問合わせは、http://t.pia.jp/help/ までお願いいたします。
≪残席がある場合の対応について≫
9/28(土)0:00より劇場オンラインチケットシステムにて、劇場オープン時刻より劇場窓口にて販売いたします。
※オンラインにて完売した場合、劇場窓口での販売はございません。
【その他ご鑑賞についての注意事項】
※特別興行の為、ムビチケカード他、前売鑑賞券・各種招待券は、ご使用いただけません。
※お席はお選びいただけません。
※全席指定席となります。チケットをお持ちでない方はご覧になれません。
※いかなる場合においても舞台挨拶中の途中入場は固くお断りいたします。
※場内でのカメラ(携帯電話含む)・ビデオによる撮影、録音等は固くお断りいたします。
※会場内ではマスコミ各社の取材による撮影、記録撮影が行われ、テレビ・雑誌・ホームページ等にて、放映・掲載される場合がございます。また、イベントの模様が後日販売されるDVD商品等に収録される場合がございます。予めご了承ください。お客様の当催事における個人情報(肖像権)については、このイベントにご入場されたことにより、上記の使用にご同意いただけたものとさせていただきます。
※インターネット・オークションへの出品その他の転売目的での入場券の購入及び転売はお断りします。
※営利を目的として転売された入場券及びインターネットを通じて転売された入場券は無効とし、当該入場券による御入場はお断りします。
※イベントの予定は、急遽変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
※いかなる事情が生じましても、ご購入後・お引き換え後の鑑賞券の変更や払い戻しはできません。
※イベント上映のチケットを、プレイガイド(チケットぴあ、ローソンチケットなど)でご購入されたシネマイレージ会員様は、劇場チケットカウンターでご鑑賞当日にシネマイレージの鑑賞履歴をご登録いただけますので、お立ち寄りください。(TOHOシネマズのみ)
※車いすでのご鑑賞をご希望されるお客様は座席指定券の購入後、劇場までご連絡ください。
車いすをご利用のお客さまは車いすスペースでのご鑑賞となります。
車いすスペースには限りがありますので、ご利用人数やイベント実施内容によっては所定のスペース以外でご鑑賞いただく場合がございます。
『Cloud クラウド』のジャパンプレミアが9月10日(火)に開催され、トロントから凱旋したばかりの黒沢監督をはじめ、菅田将暉さん、古川琴音さん、奥平大兼さん、岡山天音さん、荒川良々さん、窪田正孝さんが舞台挨拶に登壇しました!
ヴェネチア、トロントを巡ってきた黒沢監督は帰国したばかりの時差ボケの状態で登壇。さっそく、各国の映画祭での現地の観客の反応について尋ねると「みなさん、熱心に見ていただけたと思います。映画祭って結構、途中で出て行っちゃう人も多いんですが、ヴェネチアでもトロントでも、誰も出て行かなかったです。ヴェネチアではみなさん、固唾を飲んで見守るような感じで、トロントでは、決して狙っておかしいものをつくったわけではないんですが、『ここで笑うか?』と思うところで笑いが起きていました」と上々の反応だったと明かしました。
主演の菅田さんは監督の報告に「嬉しいですね」とホッとした表情を見せ「それを語っている監督が嬉しそうで嬉しいです」と笑顔を見せました。
ちなみに、本日登壇した皆さんは全員が黒沢組初参加。黒沢組の現場の様子について菅田さんは「毎日、楽しかったです」と語り、さらに「スタッフさんがみんなイキイキされている印象で、助監督さんがエキストラの方の首の振り方を直しに行ったりして、黒沢監督は『どっちでもいいんだけどなぁ…』と言いつつ、スタッフさんが真剣に頑張っている現場というのは見たことがなかったし、楽しそうでした」と雰囲気の良さを明かしました。
古川さんは「カメラワークと連動してお芝居をするシーンも多くて、キャストだけでなくスタッフさんとも息を合わせてつくっていく感じで、緊張感がありました」と撮影当時を思い出しながら語り、主要キャストの中で最年少の奥平さんは「正直、最初はバキバキに緊張していました(笑)。僕がクランクインして3日目くらいに最後のシーンの撮影があったんですけど、緊張し過ぎて、撮影が終わった後に録音部さんから『心臓バクバクだったね』と言われるくらいでした」とふり返りました。ちなみに、奥平さんはとある大事なシーンに関して「前日に、監督から『(奥平さんが演じる)佐野は、菅田さんを超えてほしい』と言われて『うわっ! ヤバいな…』と。メチャクチャ頑張ろうと思いました」と明かしましたが、黒沢監督は「そんなこと言いましたっけ…?」と忘れてしまったよう。「鮮明に覚えてますよ!」という奥平さんの言葉に会場は大爆笑!
岡山さんは「最初に台本を頂いた時から興味深いお話で、メチャクチャ笑えてきちゃいそうな、メチャメチャ怖いような…両極端のはざまを行ったり来たりする印象で、いろんな作品で見ている俳優さんたちによって、現場でそれが再現されて立ち上がっていくのを見て、本当に面白い現場だなとワクワクする日々でした」と充実した表情を見せていました。
荒川さんは「出来上がりを見たら、照明さんやカメラワーク、ひとつひとつのこだわりがすごいなと感じました。鉄砲も出てくるんですけど、本物に見えるような映し方ですごいなと思いました」と感嘆!
窪田さんも「どこかに魔物が潜んでいるような感覚が、お芝居していて常にありました」と初の黒沢組の現場を独特の言葉で表現。集団での、とあるシーンについて「ある共通認識だけで集まっている集団で、そこに結託はなくて、みんな全然まとまってないけど、まとまっている――バラバラで自由だけど、ある一個の目的を持っているだけで行動に移すという。言葉で語られないんだけど、モゾモゾするような感覚がリアルで、なかなか貴重な体験でした」と楽しそうに語ってくださいました。
黒沢監督は、素晴らしい演技を見せてくれたキャストの皆さんへの感謝を口にしつつ、「強烈に印象に残っていること」として「TVや映画では物静かな印象の窪田さんが、実はこんなに陽気で面白く、楽しい人なのかと(笑)。お芝居では、演じた役は悲惨で残酷だったりするんですけど、窪田さんがいるだけで、カットがかかった瞬間に楽しい現場になって、どの現場にも窪田さんがいてほしいなと思いました」と意外なエピソードを告白。この言葉には誰より窪田さん自身が驚いた様子で「明るかったですか? ホントですか?」と照れくさそうな表情を見せていました。
なお、本作はホラー作品の中でも心霊などではなく、人の所業が怖い――“ヒトコワ系”とされていることにちなんで、本作にまつわる“ヒトコワ”エピソードを尋ねられた菅田さんは「この映画の(関係者向けの)試写会に荒川さんが筒状のものを持っていらっしゃって、それを人に配っていたんです。僕も2つもらって、家に帰って開けてみたら、この映画にも出演されている赤堀雅秋さんのカレンダーでした(笑)。めくれども、めくれども赤堀さんが出てくるというカレンダーで、メチャクチャ怖かったです」と語り、会場は再び大爆笑。
また、映画のキャッチコピー「気がつけば標的」にちなみ「気がつけば○○」を皆さんがフリップで発表! 黒沢監督は「(気がつけば)“最年長”」と書かれたフリップを見せ「ハッと気づくと現場で一番年上になっていました。電車に乗っていても、シルバーシートが空いてて『誰か座らないのかな』と思ってハッと振り向くと、車両の中で僕が一番年長だったり…」と明かしました。
窪田さんは、先日ご自身のインスタグラムに投稿した、コリをとるための鍼治療の写真がニュースで取り上げられたことに触れつつ「(気がつけば)“スピ認定”」と語り「鍼をいっぱい打った写真を上げただけで『あいつはスピリチュアルに行ってしまった』とか『オカルトのやべぇヤツ』認定されて、気づいたら標的になっていました。SNS怖いです」と苦笑されながら、人間の怖さを実感した体験を語ってくれました。
荒川さんは「(気がつけば)“一人”」と書かれたフリップを手に「友達4人くらいでご飯に行って『もう一軒行こうか』と言っても、一人帰って、また一人減り…気づいたら『あれ? 一人?』となっていました」と明かしそれを聞いた他の皆さんも思わず笑ってしまう場面も。
岡山さんの回答は「(気がつけば)“迷子”」。ランニングが好きで地方に赴いた際も走ることがあるようで、夜中に走っているうちに「迷子になっちゃって…。走り続けたらコンビニがあって、店員さんに(道を)聞いて帰ったら、3時間くらい経っていて、足の爪が紫になっていました。めっちゃ痩せました(苦笑)。散歩に出たら迷子になってタクシーで帰ったり、ちょくちょくあります…」と苦難を明かしました。
「(気がつけば)“耳かき”」とフリップに書いた奥平さんは、耳かきが好きすぎて、気づいたら耳の掃除をしているとのこと。「やり過ぎるとダメって聞くんですけど、好きなものだからしょうがないかと…。映画やドラマを見ていて、気づいたら耳かきをしています」と意外な趣味(?)を明かしてくれました。
古川さんは「(気がつけば)“標的”」と本作のコピーそのままの回答を発表したが、古川さんを狙うのは、カワイイ愛猫!「飼っている猫にドアで待ち伏せされて、よく驚かされるんです。あとは高いところから肩に乗るのが好きみたいで、いつどこから猫が降ってくるかわからないです(笑)なので首や背中にいつも引っかき傷が…。」と愛らしいエピソードを披露。
そして、大トリの菅田さんの答えは「(気がつけば)“緊張”」。菅田さんは、本作の撮影に際して、自身も気づかないほど緊張していたそうで「クランクインの前日にピーラーでサツマイモをむいていたら、指の肉ごとバーッといっちゃって…(苦笑)。『明日、インなのにどうしよう?』と思ってたら、今度はご飯を食べていたら奥歯が割れました…。すごい噛みしめていたんでしょうね。あとは現場中に一度、ヒゲを半分剃り落してしまったり…。(撮影のためにひげの長さを調整する)アジャスターを着けて剃っていたはずが、ある日それを着け忘れて剃ってしまったんです。『俺、こんなに緊張してたんだな』と気付きました」とふり返りました。
最後に登壇陣を代表して菅田さんが、これから日本で初めて本作を鑑賞する観客の皆さんに向けて「観る前にタメになるのかならないのかよくわかりませんが(苦笑)、こうしてお会いできてよかったです。映画を楽しんでください!」と力強く呼びかけ、温かい拍手の中で舞台挨拶は幕を閉じました。
現在、公式Xにて期待&感想投稿キャンペーンも実施中!
映画『Cloud クラウド』は9月27日(金)より全国ロードショーです。ぜひご期待ください。
この度、映画『Cloud クラウド』とSHIPSのコラボが実現!9⽉23⽇(⽉)から発売開始することが決定いたしました!
発売に先駆け、SHIPS 公式オンラインショップおよびZOZOTOWNでは先行して本日より予約スタートとなり、9月23日(月)からは、SHIPS MEN取り扱いの一部店舗、SHIPS 公式オンラインショップの他、ZOZOTOWNにて発売を開始いたします。
さらに、今回のコラボアイテムをお買い上げのお客様には、シップスのみしか手に入らない、限定ステッカーをプレゼントいたします。(数量限定)
コラボレーションアイテム
Tee
Price ¥5,940
Col C.GRAY / BLACK
Size S / M / L / XL
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Tee
Price ¥5,500
Col C.GRAY / BLACK
Size S / M / L / XL
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Tote Bag
Price ¥4,950
Col BLACK
Size ONE SIZE
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〈数量限定!コラボ記念ステッカー〉
ノベルティとして、今回のコラボアイテムをご購入いただいたお客様には、シップスだけでしかもらえないスペシャルステッカーを1枚プレゼントいたします。デザインは3種類ご用意!是非この機会にSHIPSでお買い物を楽しんでいただき、激レアなステッカーを手に入れてみてください!
※無くなり次第終了となります。予めご了承ください。
〈INFORMATION〉
■発売日:9月23日(月)
※SHIPS 公式オンラインショップ、ZOZOTOWNでの先行予約は9月11日(水)10時より開始いたします。
■取扱店舗:SHIPS MEN取扱一部店舗(※下記参照)、SHIPS 公式オンラインショップ、ZOZOTOWN
SHIPS エスパル仙台店
SHIPS 渋谷店
SHIPS 新宿フラッグス店
SHIPS 池袋パルコ店
SHIPS 大宮店
SHIPS 名古屋ラシック店
SHIPS なんばパークス店
SHIPS グランフロント大阪店
SHIPS 広島店
SHIPS アミュプラザ博多店
※限定ステッカーは各店舗、無くなり次第終了となります。予めご了承ください。
この度、本作のシナリオとサウンドトラックを収録した「Cloud Book」のビジュアルが完成︕9⽉11⽇(⽔)正午よりboid online shopにて予約発売もスタートすることが決定いたしました!
本作のシナリオとサウンドトラックCDをひとつにまとめ、その補助線として⿊沢清監督とサウンドトラックの作者である渡邊琢磨さんのインタビューを収録した「Cloud Book」では、⽂字と⾳楽と⾔葉によって『Cloud クラウド』という謎に満ちた闇の世界の向こう側を観て感じていただける書籍&CDセットに仕上がっています。シナリオ内には⿊沢清監督が⾃⾝の台本に直筆で書き込んだメモの⼀部を⾒ることのできるページなど貴重な内容も収録されています。デザインは本作のロゴやビジュアルを⼿がける⼤島依堤亜さんが担当し、菅⽥将暉さん演じる転売ヤー・吉井が煙に包まれているように⾒える豪華なボックスが出来上がりました。
書店や⼀部劇場にて取り扱われる9⽉30⽇からの【数量限定】発売に先駆け、boid online shop では 9 ⽉11⽇(⽔)正午12時より予約受付がスタート!さらに9⽉末までのboidマガジン読者登録で500円クーポンが発⾏(※)されますので、ぜひこの機会にゲットしてください!
※boid online shop で「Cloud Book」購⼊に限って使⽤可能
▽書籍詳細
「Cloud Book」⿊沢清・渡邊琢磨 著 編集・刊⾏︓boid
A5判 並製本/本⽂80ページ/CD付きボックスセット 定価︓本体3,200円+税
▽収録内容
書籍︓『Cloud クラウド』シナリオ(撮影稿)/⿊沢清インタビュー/渡邊琢磨インタビュー
CD ︓『Cloud クラウド』サウンドトラック
この度、カナダ、トロントで開催中の第49回トロント国際映画 (現地時間:9月5日(木)~9月15日開催)で映画『Cloud クラウド』の北米プレミア上映が行われ、黒沢清監督が映画祭に参加しました!上映後に実施されたQ&Aの様子とともにレポートします。
トロント国際映画祭は、カナダ最大の都市・トロントで開催、北米最大規模の来場者数を誇る映画祭であり”オスカーレースの前哨戦”としても世界中からの注目を集める映画祭。黒沢清監督作品としては、1998年に『CURE』(97)で初めて同映画祭に選出、99年に「Spotlight: Kiyoshi Kurosawa」として特集上映が開催されて以来、『回路』(01)、『トウキョウソナタ』(08)、『贖罪』(12)、『岸辺の旅』(15)など黒沢監督が新しい作品を発表するたびに招待されている縁の深い映画祭でもあり、今回、本作が上映された「センターピース部門」は、国際映画祭で高い評価を受けた作品や、才能あふれる監督の待望のプレミア作品、世界に影響力のある巨匠の最新作などを紹介する部門となっています。
第81回ヴェネチア映画祭への参加後、そのまま直行し、トロント入りした黒沢清監督。上映前には、映画祭アソシエイト・インターナショナル・プログラマーであるジューン・キム (June Kim)に「現代の日本映画界で最も異彩を放ち、爆発的な人気を誇る映画監督」と紹介された黒沢監督は、「トロント映画祭に最初に来たのはもう25年前になります。その間何度も呼ばれて、今日また参加することができ感激しております。」と挨拶。あわせて、第97回米国アカデミー国際長編映画賞の日本代表になったことが紹介されると、約353人収容する会場TIFF Bell Lightbox Cinema 2に集まった観客から歓声と大きな拍手で歓迎を受けました。
上映終了後に行われたQ&Aでは観客から盛大な拍手で迎えられた黒沢監督。さまざまな質問が飛び交う中「登場人物たちにとって「天国」とはどのようなものだと思うか?」と哲学的な質問が向けられると、「ちゃんとした答えは考えておきますが、撮影現場はとっても楽しく、殺される側も殺す方もカットがかかったら皆で笑い合い、天国のように楽しい撮影現場でした。」とキャストと過ごした撮影現場について振り返り、会場を笑いに包む一幕も。その後もQ&Aの質問は絶えまなくつづき、時間内に全て答えることはできなかったが、会場を出てからもサインや写真を求める大勢のファンに囲まれ、大充実の北米プレミアとなりました。
第97回米国アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品、主演:菅田将暉×監督・脚本:黒沢清がおくる、“誰もが標的になりうる”日常と隣り合わせの恐怖を描くサスペンス・スリラー『Cloud クラウド』は、いよいよ 9 月 27 日より全国劇場にて公開です。ぜひ劇場でご覧ください。
この度『Cloud クラウド』が、10月2日から10月11日に開催される第29回釜山国際映画祭の「ガラ・プレゼンテーション部門」へ正式出品されることが決定いたしました!さらに、同映画祭が一年を通してアジア映画産業と文化の発展に最も重要な貢献を果たしたフィルムメーカーに与えられる<アジアン・フィルム・メーカー・オブ・ザ・イヤー賞>が黒沢清監督へ授与されることも合わせて発表されました!
8月30日(現地時間)に行われた第81回ヴェネチア国際映画祭で観客を熱狂の渦に巻き込んだワールドプレミアにつづき、第49回トロント国際映画祭への出品、そして第97回米国アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品にも決定するなど、ますます勢いを増す本作。今回上映が決定したのは、1996年に創設、韓国で開催されるアジア最大級の映画祭の「ガラ・プレゼンテーション部門」。本部門は同映画祭のメインプログラムでありその年の話題作や世界で影響力のある監督の新作を上映、近年は是枝裕和監督『怪物』や、新海誠監督『君の名は』なども招待されています。
また、この度黒沢清監督に授与された<アジアン・フィルム・メーカー・オブ・ザ・イヤー賞>は、過去には鈴木清順監督、若松孝二監督、是枝裕和監督、音楽家の坂本龍一さんなどが受賞しています。
本作は、ヴェネチア国際映画祭、トロント国際映画祭のほかに、LAで開催されるFantastic Fest 、スペイン・シッチェス国際映画祭ORBITA部門(10/3〜10/13)、台湾・高雄国際映画祭(10/12〜10/27)での上映も決定しています。
主演:菅田将暉×監督・脚本:黒沢清がおくる、“誰もが標的になりうる”日常と隣り合わせの恐怖を描くサスペンス・スリラー『Cloud クラウド』は、今年9月27日より全国劇場より公開です!ぜひご期待ください。
イタリア現地時間8月30日(金)=日本時間8月31日(土)に、第81回ヴェネチア国際映画祭アウト・オブ・コンペ部門にて、『Cloud クラウド』のワールドプレミア上映が行われ、黒沢清監督が出席しました。上映に先駆けて実施した記者会見の様子とともにレポートします。
現地時間8月30日(金)14:45ごろ、プレミア上映に先駆けて行われた記者会見には、黒沢清監督と荒川優美プロデューサーの二人が出席。記者会見直前に、第 97 回米国アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品に選ばれたことが発表された本作。そのニュースは既にイタリアにも届いており、司会者からお祝いの言葉を贈られた黒沢監督は、「本当に純粋な娯楽映画を作ろうというところからスタートした作品です。まさか今回のヴェネチア国際映画祭への出品も含め大きな名誉みたいなものと縁があるとは思っていなかったので、もう大変驚いています。それと僕の大きな楽しみは、この作品がアカデミー賞にノミネートされるようなことがもしあれば、主演の菅田将暉さんが、 アメリカで大いに知られることになるだろうと想像すると、とてもそれは嬉しいことです」と喜びとともに、今回タッグを組んだ菅田将暉さんとアカデミー賞の場へ立つ夢を語りました。
1997年に発表した『CURE』で世界から大絶賛され注目されつづけている黒沢監督は、2001年に発表したJホラーの金字塔ともいわれるインターネットを題材にした『回路』を発表。本作でもネット社会を描いていることから、『回路』に絡めて『Cloud クラウド』の成り立ちについての質問が。黒沢監督は、「当時は、インターネットというものがまだ不気味でその中に何か邪悪なものが潜んでいるのではないかというフィクションが、妄想の中で成立した時代でした。それから20数年経った今、インターネットはごく当たり前の、 誰でも使う普通のツールになっていると思います。ただ、当時は未来はひょっとすると美しい平和な楽しい世界なのかもしれないと思えていたものが、今や先が見通せない。 貧しい人もお金持ちの人も、歳をとった人も若い人も、全ての人の間に”なにか”が積もっていってるような気がします。 その人間の心に中にある”欲求不満”あるいは”歪み”のようなものが、インターネットを通して異常に増幅され、集結してしまう。 そういう現象は20数年前は考えられなかった。人間の心の中こそが今、やはり問題で、インターネットはそれを象徴的に表してると考えています。この発想がこの映画の原点になっています」と語りました。菅田将暉さん演じる吉井の転売ヤーという設定については「知り合いに転売をやってる男がいたことがきっかけです。彼は別に悪いことをしてるというわけではなくて、ただ大きな組織の中で働くということが苦手で取り立てた何か才能があるわけではなく、もちろんお金があるわけでもない。それでも現代の社会で生きていこうとするときに、ひとつの生き方だと思いました。資本主義の冷たい現実があって、いかにもそのような現代を象徴する仕事だと思い、主人公を転売屋という設定にしました」と現代社会に切り込み解説。
さらに、本作がもつ現代性を荒川プロデューサーは、「実際、日本でも、私たちがその企画を始めた6年前にはなかったような事件、突然見知らぬ人から襲われるといった事件が日常的に起こるようになりました。あえてそれを狙って作っていたわけではないのですが、世相と本作がどんどん近づいていき、最終的にとても現代的なテーマを持つ作品になりました」と続けました。
そして、本作の主演・菅田将暉さんの話題に。黒沢監督は、「菅田将暉さんは、その世代で人気・実力ともにも圧倒的にナンバーワンの俳優です。彼はあらゆる役を演じ分けることができる人です」と菅田の魅力を世界のジャーナリストにアピール。さらに、「主人公は曖昧な人にしようと考えていました。映画の主人公は、分かりやすく特徴的なキャラクターがあったり、喜怒哀楽をはっきり表したりする方が特にこういったジャンル映画の場合は都合がいいのですが、今回は<普通の人>でいきたい。それが僕の希望で、チャレンジでした。いい人か悪い人か、<普通の人間>が持ち合わせてる濁った曖昧な感じを、菅田将暉の非常に高度な演技力があれば、曖昧さが曖昧さとしてそのまま観客に伝わるんじゃないかなと思い、彼以外にない!と考えていました。僕は見事にそれに応えてくれたと思います」と吉井の役どころの難しさを説きながらも、大絶賛しました。
荒川プロデューサーは「黒沢監督の長いフィルモグラフィーの中で、90年代はVシネマ、2000年代はJホラーを中心に、2010年代は原作ものを職人監督として面白く撮る、といった時代ごとに変遷がありますが、図らずも今年は、本作をはじめ黒沢監督の原点回帰とも言えるような作品が続きます。黒沢監督の作品は常に集大成と言われることがよくありますが、そうではなく、黒沢監督は常に新しいことに挑戦し続けている監督だと私は思っています。この作品をきっかけに次の黒沢監督の新しいフィルモグラフィーが続いていくことになれば嬉しいです」と、”今”を更新し続ける黒沢作品への思いを伝えました。
さらに、世界のジャーナリストからの質問も続き、黒沢作品への熱い期待と興味が尽きない中会見は終了。終了後は、世界から愛される黒沢監督だけに、サインを求める記者たちの行列ができるほどの人気ぶり。
そして、いよいよレッドカーペットに黒沢監督が登場!国際映画祭の常連だけあり「KUROSAWA!」コールも起き、記者会見に引き続き、レッドカーペットに待ち受ける世界中の映画ファンの声援とサインの要望に応えていました。
黒沢監督は、レッドカーペットのゴールで待つ、黒沢ファンだという映画祭ディレクターのアルベルト・バルベーラに出迎えられ熱い握手を交わしヴェネチア国際映画祭のメイン会場であるSALAGRANDEへ。場内では、黒沢監督が登場するや待ちわびていた観客たちから熱気を帯びた拍手が贈られ上映前から既に大盛り上がり!
現地時間23:55から上映スタートのミッドナイト上映にもかかわらず1032席を埋め尽くし満席に!上映終了後も、さらにテンションの高いスタンディングオベーションが湧きおこり、鳴りやまない熱い拍手喝采の中、黒沢監督は照れた表情を見せながらも安堵したような笑顔で応え、会場を後にしました。
第 97 回米国アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品、主演:菅田将暉×監督・脚本:黒沢清がおくる、“誰もが標的になりうる”日常と隣り合わせの恐怖を描くサスペンス・スリラー『Cloud クラウド』は、今年 9 月 27 日より全国劇場にて公開です!ぜひご期待ください。
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